外注化の難しさ
業務の外注化は難しい。
社内の人員に対してやることが多いため、外注を取り入れなければならない。
でもその成果は?費用対効果は?正しいものをもらえるの?
私は製造業の建築設計担当で、基本設計やコンサル業務の外注の取り入れに積極的である。
建築分野の設計業務においては建築基準法があるから、正しいものが提出されると思っていたが、そんなことはなかった。
建築士だから、法律があるから、大きな会社だから、
すべての書類が正しいものをもらえる、わけでは無いようだ。
やはり、「担当者の力量」に左右される。
例えば、構造計算書。
確認申請業務があるから、正しいものが出来上がる。
「社外のチェック」を受けることができて、質疑応答があって、正しいものが完成する。
確認申請を通さなかった構造計算書を受領したが、素人でもわかる間違い(ホイストレールの荷重設定が違うなど)が乱発していた。
スーパーゼネコンの設計である。
こんな事があっていいのか。
良いのである。
仮に家電を買ったとする。
10年問題なかった。
11年後、リコールが出た。
ここで、不良品を10年間を使わされた!賠償しろ!と声を大にしてもどうにもならない。
「あなたは損害を受けていないですよね?」
法律社会では、賠償するのは問題が起きてから。
問題が起きなかったら、問題ないのである。
不良品を掴まないためには、自分でチェックする、第三者でチェックする、信用できる人にお願いする、問題になったとき賠償に耐えられる会社を選ぶ、など対応が必要となる。
大きい会社、能力のある会社だから全部任せてオッケーはダメ。