資格勉強のモチベーション

一級建築士を勉強中であるが、テキストを進めるべきか、過去問を進めるべきかで悩んでいる。

なぜなら過去問を見て、辞書代わりにテキストを読んでも答えが書いていないことがある。モチベーションが下がってしまう。

 

それではテキストから進めたらよいか。

今度は勉強の成果がわかりずらい。もしくは、自分がどこまでできているかの判定ができない。だからモチベーションが続かない。

結局、無我夢中で進めるにしてもモチベーションが不足するのだ。

 

そうなればなぜ資格勉強をするのか、を考えてみる。

  • 収入アップのため
  • 昇級のため
  • 家族のため
  • 転職に有利

 

収入アップ。

会社において収入アップとは、資格取得で手当てをもらうことになる。

が、弊社では5万円の一時金のみで毎月の手当てはない。

500時間~1000時間勉強して、参考書や受験費でお金を使って一時金が5万円とは・・・。

補助金として上限50万まで支給されるが、資格学校に通う必要がある。

フルコースで100万から。高い・・・。

よって×

 

昇級のため

弊社は製造業であり、私は施主の設計担当者である。確認申請等、必要な手続きは業者に委託できる。だから、無くても良い。

これにより、資格の取得によって直属の上司からは評価を得ることはできないようだ。

なぜなら資格は無くても良いから。

資格を取得することで、OJTの代わり、技術取得の掛かりとなるため、「できれば取ってもらいたいよね」程度である。

悪いことに、弊社は典型的な「能力のある人に仕事を集める」会社である。

管理職は総合職であり、出世に夢中である。仕事ができない人を更生させるよりも、現在いる人員で全体的な仕事の進捗を考える。よって、今年・来年で改善しない「仕事ができない人への注力」よりも、能力ある人をおだてて仕事を進める、を選択されるのである。

なお、仕事が増えたところで評価が同様に上昇するわけではない。

仕事の評価=成果ではなく、印象である。どれだけ評価者の心情に影響したか。「あいつ、頑張ってるよな~」である。淡々と、不満なく、問題なく効率的に進めていても評価が少ないのでは?と最近思ってきた。

また、評価とは、部内の上位何人がAランクで、その次がBランクでという相対評価である。

加えて、成果⇒上位につながる、わけでは無いようだ。年齢・社歴が優先される。つまるところ、「管理職が行う行動、評価により、管理職の上位者がどう思うのか、社会通例的に外れていないか。特殊なことを行う場合は、特別な理由があるのか。」なのである。

そのため、「昇級のために資格を取ったが、昇級はせずに仕事だけが増えていく。」ということになる。

よって×

 

家族のため

家庭の時間を減らして勉強にいそしむ。

最悪である。会社の評価も増えない、年収も増えない。ならなぜ勉強しているの?

そこの理由が説明できないし、自身も悩む。

よって×

 

転職に有利

会社に不満はない。年収は500万貰えてるし、残業もさほど多くない。

そもそも転職を考える必要があるのか。

 

会社自体はすぐに潰れるようなことにはならないが、支社の状況が思わしくない。

これも数年でどうにかなるものではないが、10年先を見ると状況は変わってくると感じている。

創業から40年以上経過し、十分なメンテナンスが行われないでいる。予算を考える部署はメンテナンスにお金を避けられないので、メンテ不足も続いてくる。

いよいよ悪くなったらor耐久力がなくなったら創業を止める。利益が薄いため、新築するとコストに大打撃となる。新築は不採用。

そうなると、辞職か?転勤か?という選択肢となる。

持ち家があるし、家族とは離れたくない。

そのためこういった状況になったら転職して地域にとどまりたい。

だから資格を勉強する。まぁまぁ良い流れと思っている。地域の会社では年収減は間違いないが・・・。

よって〇

 

となると、資格勉強のモチベーションは、「転職に備えるため」となる。

ただ、10年先のために資格勉強を続けるのはなかなか難しい。

資格勉強でよく言われるのは、「短期集中で勉強するべき」である。

しかし、家庭の時間を減らして、家族の文句を言われて、勉強を続けるのにもストレスがかかってくるため、この辺の対策も講じなければならない。

 

悩みは尽きないのである。