生産性向上が昇給につながらないジレンマ

最近、生産性向上ってよく聞く。

 

働き方向上で、残業時間を減らそう!だから仕事の質を上げよう!

 

ざっくりこんな感じ。

今の会社では、月の残業は多くて40時間。大体30時間前後で推移している。もちろんすべて残業代が付く。

 

前の会社では残業200時間していたこともあって、体力的にはすごく余裕があるので、ありがたい会社に転職したな、と思っている。

給与は下がったが、地方に移住したので余計なお金も使わずに済むし、家賃も安いし、大きな違いは無いかなと思う。

 

国で定めた残業時間の上限も月45時間であるし、法令的にもこれ以上の残業削減は不要だ。自分としても給料が減るからね。

 

定時に仕事を終わらせるのが基本だ!と、有り体に言う人もいるが、わが社は成果に対して給料を払っていないくて、時間に対して給料を払っている。

人事の評価基準では「成果に対して」と書いてあり、ある程度は成果に対する評価もある。

だけれども、最終評価はABCランクを人数割合で評価する。そのため、どんなに頑張ってもA評価。どんなに頑張らなくてもC評価。上と下の差は一定だし、頑張りまくった人が複数いても、A評価の取り合いなのである。これって、相対評価でしょ。

 

だから、上司も相対的に評価する。あの人はこの人より”頑張った”。だからAランク。

 

では、”頑張った”の基準は何か。

 

特に無いのである。

雰囲気。

難しそうな仕事を多く時間をかけずにやってくれて、管理職が困っていない。ありがとう!!

 

例えば、「毎日定時に帰った!いつもの仕事はこなしています!」、という人がいたとする。

 

どうなるか。

 

「余裕がありそうだから、こっちも仕事やって?」となる。

では増えた仕事分が評価になるのか。

 

”な ら な い の で あ る”

 

評価は仕事量の絶対値ではなく、雰囲気だから。

 

増えた仕事で毎日30分残業が増えたとしても、「あの人は仕事が少なかった。組織として均等に仕事の割り振りができた。俺って管理職としてすごい。

その思っているのではないか?

自分が管理職でもそう思う。

 

まぁ実際、仕事量を評価するって難しいと思うし、

会社の利益にも上限があるのは分かる。

売り上げが落ちた時も給料が下がらずに済む利点もある。

 

だけど、人間って現状がベンチマークになるでしょ?

だから「頑張ったのに何で評価されないんだ!!」ってなっちゃう。

 

そんなジレンマを抱えつつ、毎日頑張っていきましょう。。