説明下手な理由

説明下手な人は、総じて主観的なのである。

自分が言いたいことを言っている。

 

説明上手になるためには、何が必要か。

 

その人の為に説明する

その人が、何を知りたいのか?だけでなく、知った後にどういった動き方をするのか?何を思うか?を頭に入れて説明する必要がある。

 

例えば予算計画の説明。

来年度は合計で〇〇円になります。内容は、1つ目が・・・・、2つ目が・・・、と説明する。項目を知りたい人であれば、「ふむふむ・・・」と最後まで聞いてくれる。

 

この説明は間違いではないが、上司にとっては最短かどうか、考えてみる。

 

昨年との違いは?リスクは?

毎年100万円の予算だとして、今年は110万円を提案する予定とする。

上司が一番に聞きたいのは、

  1. 10万円の差の理由
  2. 10万円を減額できないか、もしくは10万円を上乗せする効果が納得できるか、

この2点である。

 

特に2.の説明において「自分が必要な理由」を列挙すると、ダメ説明になる。

上司が知りたいのは主観的な理由ではなく、10万円を採用する合理性である。

  1. 取引の都合で避けられない事か(全国的な単価上昇であり、どうしようもない事など)
  2. 採用にした場合、どのような効果があるのか、数字・相関で確認できるか
  3. 採用したときの効果が上司によって良いことか。

 

上司にとって良い事か、というのは難しい問題で、例えば「効率が良くなって残業が減ります!」という提案を「良いこと」と思わない上司にとっては、意味が無い。

 

予算が上がる説明をして欲しい言われたが、実は上がること自体がダメな場合、どんな理由であってもダメなのである。ここでの「説明してほしい」は体裁上で説明を求めているだけであって、納得する気はサラサラ無いのである。

 

この辺の話はまた別途。